写真1 老齢幼虫、体長約15mm。西帯広、公園のレンゲツツジ、2011/7/15。

写真2 被害。西帯広、公園のレンゲツツジ、2011/7/29。

写真3 被害。西帯広、公園のレンゲツツジ、2011/7/29。

被害の特徴
樹 種 レンゲツツジ。
部 位 葉。
時 期 6月~7月(幼虫食害時期)。
状 態 葉が食べられる(写真2~3)。幼虫がいる(写真1)。被害部位の下に虫糞がみられる。夏から翌春までは被害木下の土中に繭がある。 糸、蛹、蛹の抜け殻はみられない。
幼 虫 体長最大約15mm。 灰色で、腹面は薄い灰色(写真1)、小さな幼虫では全体薄い灰色。 頭部は茶色、小さな幼虫では黒色。 単独性。静止時には体を螺旋状に巻く。
ハバチ科では腹部に体液の分泌腺はなく、胸脚の爪に付属物はない。
ハバチ亜目では眼(側単眼)は左右に各1個、脱皮殻は頭部から腹部までつながり、頭部が縦中央で割れる。

和名  タケウチマドハバチ(文献2014)

学名 命名者・年   Empria takeuchii Prous & Heidemaa, 2011

分類  ハチ目(膜翅目)Hymenoptera、ハバチ亜目(広腰亜目)Symphyta、ハバチ科Tenthredinidae


形態  詳細は文献2011(成虫)、文献2015(幼虫)。

生態  寄主:レンゲツツジ(文献2015)。
 年1回発生と考えられる(文献2015)。北海道では、成虫は5月中旬~6月に採集されている(文献2011)。幼虫は6~7月に発生、単独で葉を食べる。老熟すると土に潜り、繭の中で越冬する。

分布  北海道、本州(文献2011)。

被害  レンゲツツジで多発することがある(写真2~3)。

防除  幼虫を捕殺する。登録された農薬はない(2017年時点)。


文 献
[2011] Prous, M., M. Heidemaa, A. Shinohara & V. Soon, 2011. Review of the sawfly genus Empria (Hymenoptera,Tenthredinidae) in Japan. ZooKeys, 150: 347–380.
[2014] 篠原明彦, 2014. 皇居のハバチ・キバチ類. 国立科博専報, (50): 461–475.
[2015] Shinohara, A., H. Hara & M. Prous, 2015. Host plants of Empria sawflies (Hymenoptera, Tenthredinidae) in Japan include Rhododendron (Ericaceae). Zootaxa, 4007 (1): 143–148.